~ ジェリーさんが日本に来るって? ~
2019年4月14日、この日があの夢のステージへの始まりだった。
ベンチャーズファンの聖地とも言われている東京のライブハウス「赤坂エルカミーノ」のホームページに「ジェリーマギー氏の来日に関するアンケート」が出ているとリーダーからLINEが入った。そのホームページには、ジェリーさんが日本に来たいと言っているらしく、もしジェリーさんのライブをプロモートしてくれる賛同者が多いようだったらジェリーさんを日本にお招きしたい・・・そんな内容が書かれていたかと思う。
「もう一度ジェリーさんが見れるかもしれん!」
もう日本に来ることはないんだろうなと思っていたあのジェリーさんを再び日本で見れるかもしれない!ということで、我々は色めき立った。そして、「よくわからんけど、こりゃあとりあえず手をあげるしかねんじゃねぇか?」と、スクーターズは早速そのホームページにメールを送ったのである。
ちなみに、「よくわからん」と書いたのは、この時はメンバーの誰もが「プロモート」という言葉の意味がいまいちよくわかっていなかったから。辞書をひくと「促進」とか「奨励」と書いてあったから、この場合は、ジェリーさんの来日を盛り上げるために賛成してくれる人を募っているのかな?と思っていた。ここで既に軽く勘違いしていた我々は、「ジェリーさんが一人で来日するならバックバンドも必要だろうから、それにスクーターズが名乗りをあげようじゃないか!」と考え、メールにその旨を付け足した。賛同者募集のアンケートだったのに「手をあげるしかねんじゃねぇか?」と思ったのは、そんなことも考えていたからである。
それからほどなくして返信メールをいただいた。賛同者がもう少し増えるか様子を見たいとのことだった。そして5月になり、とりあえず会って話をしようということになり、5月26日に赤坂エルカミーノへ行って説明を伺うことになった。
説明を聞いたときの我々の気持ちを言い表すなら、それは夏の夜空を彩る大輪の花火のごとし、といったところか・・・(なんのこっちゃw)。思い込みによる曖昧な解釈から解放され、正しい理解を得たことに安堵するとともに、大きな喜びと高まる期待が僕たちに押し寄せてくる、それはまさに色鮮やかな大輪の華が大きな音を鳴り響かせて夜空に閃光とともに花開くかのように。しかし、その先にある目の前の現実や不安な気持ちがそれを徐々に覆っていき、この先どうしたらよいのかとだんだん目の前が暗くなってくる、僕たちは途方に暮れ、打ちひしがれていく・・・みたいな。ちょっと大げさかな?ww。
この日、話を伺ったのは、「参加型ライブハウス 赤坂エルカミーノ」のオーナーであり、日本ギター音楽振興会の代表でもある戸田さん。お茶をいただきながら、ジェリーさんの近況などを伺うとともに、今回のジェリーさんの来日計画について経緯とか内容の説明をお聞きした。ジェリーさんは、あれから体調も回復してすっかり元気になっており、日本には多くの友人やファンがいるからぜひまた日本に来たいとおっしゃっているということで、それを聞いて我々も安心したとともに、とても嬉しい気持ちになった、のだが。
(つづく)